【書評】人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術
こんにちは。もふ犬です。
今日は、『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』という本のレビューをします。
コロナ禍の影響により2019年4月から在宅勤務となり、すっかり乱れてしまった生活習慣(寝る時間と起きる時間が遅くなった)を改善したく、本書を手に取りました。
早速内容に入っていきます。
概要
- 本の情報
- 著者:古川武士(習慣化コンサルティング株式会社代表取締役。日本で唯一の「習慣化」をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けコンサルティング、習慣化講座、企業で働く社員への行動定着支援を行っている)
- 出版年月:2018年8月出版
- 出版社:大和書房
- ページ数:167ページ
- 想定読者
- 早起きを習慣化することができない人
- 早起きを習慣化するための考え方やノウハウを知りたい人
- この本のテーマ
- 早起きを習慣化し、理想の生活習慣や人生を手に入れる。そのための考え方や守るべきポイント、成功事例を紹介する
早起きをするメリットと習慣化が難しい理由
そもそもですが、早起きをするとどのような良い影響があるのでしょうか。
著者は、「出社時間に起こされる」ような受動的な生活パターンと比較して、以下のように説明しています。
能動的なパターンで30分早く起きれば、どうでしょうか。
余裕をもって出社でき、その日の計画も立てられ、明確な意図をもって、優先順位はもちろん、仕事を終える時間まで決められます。出社から帰社時間までコントロール可能な生活を作り上げることができるのです。
このような能動的な生活パターンに変わると、不思議と人はポジティブな思考をするようになります。
結果、自分の時間を作れるようになり、やりたい事が見つかって、人生が変わっていくという好循環に移行していく人もたくさんいます。
早起きは、人生の主導権を取り戻すために大切な習慣なのです。
(はじめに 「なぜ30分の早起きで人生の主導権が握れるのか」より)
私も遅寝遅起き生活になってから、朝追われるように起きて、ゆっくり朝食をとる時間が取れず、焦燥感を抱えたまま仕事に取り掛かることが日常茶飯事になっていました。
また、たまに早起きを実践してみるものの、なかなか定着することができませんでした。典型的な3日坊主です。
本書では、なぜ早起きは続かないのかについても言及しています。
早起きコンサルティングを通じて500人以上の夜型ビジネスパーソンを朝型に変えて来た著者曰く、「早起きは習慣化の中でも最も難易度が高い」と説明しています。
あらゆる習慣の中で、早起きはとても難易度が高いものの1つです。なぜならば、起きる時間と寝る時間は、複雑な習慣が繋がった結果決まるものだからです。ここが、学習の習慣や片づけの習慣などと違うところです。仕事の習慣、人間関係の習慣、家族との時間、平日と土日のリズムの違いなどは、必ずしも自分ですべてコントロールできません。
(第2章 「なぜ、早起きは続かないのか?」より)
つまりは、自分でコントロールできない外的な要因が多いため、習慣化が難しいということです。早起きだけに取り組むのではなく、仕事を終わらせる時間や、飲み会などのイレギュラーなイベントなどを考慮して習慣化を設定する必要がありそうです。
次に、早く起きる技術と原則を説明した第3章に注目していきたいと思います。
根性や意志力に頼らない「起きる技術」
本書で挙げられている早起きの5原則のうち、なるほど!と思った事項を3つピックアップしていきます。
一度に一つの習慣を貫く
「 早起きしてジョギングする」「早起きして英語する」など、精神的に負担になるような2つの習慣を同時に始めることは、変化の量が多すぎるため困難だということです。ただし、
どうしても2つセットでやらないと気が済まないという方に1つアドバイスです。2つの習慣を同時にやる際には、メインを早起きにして、サブにもう1つの習慣を設定します。
そして、メインの早起きは絶対に実現するもの、サブの習慣はあくまで副次的にできたらいいもの、できなくても自分を責めないと決めておくのです。
あくまでも2つ目のサブ習慣は「調子がよければできればいい。できなくてもOK」と設定することです。
サブ習慣は早起きが習慣化できた後で、本格的に取り組めばいいだけのことです。
実行できなかった自分を責めるのは、続ける上で絶対に避けたいところです。
(第3章 根性や意志力に頼らない「起きる技術」より)
センターピンに狙いを定める
センターピンとは、ボウリングで言う真ん中のピンのことです。ここでは、物事のキモとなるポイントのことを指します。
早起きするためのセンターピンとは何でしょうか?
それは、「寝る時間を守るためのキーとなる行動やルール」です。これは人によって異なります。
たとえば、お風呂に入った後は眠くなるので寝ることができるけど、なぜか入る時間が遅くなってしまうという人は、入浴時間が寝る時間を守るためのセンターピンとなります。
一方、仕事を終える時間が遅くなると夜更かしになる人は、退社時間を守ることがセンターピンです。帰ってからのリラックスタイムが長くなりすぎる人は、リラックスタイムを終える時間がセンターピンとなります。
(第3章 根性や意志力に頼らない「起きる技術」より)
センターピンを設定し、これを守ることで好循環の起点とします。
ちなみに私にとってのセンターピンは「入浴時間」になりそうです。23時に寝るのであれば、21:30、遅くとも22:00には入浴し始めたいところです。
ボトルネックを想定する
早起きにおけるボトルネックとは、理想の生活習慣を妨げる突発的な予定や誘惑のことです。
対策として、著者は以下を挙げています。
- スケジュールに例外パターンを作っておくこと
- 例外パターンを3日以上連続させないようにすること
- 最初の3週間は睡眠を優先し、4週目以降は起きる時間を優先するというルールを決めておくこと
3. については、著者が多くの方の習慣化をコンサルティングしていた経験から、そのパターンが最も定着化しやすかったとのことです。
ここまで、ポイントを絞って本書の有用な考え方やテクニックを説明してきました。
上記の他にも、
- 理想の生活習慣に変わる5つのステップ
- 短時間で仕事を終わらせる高密度仕事術
- 朝型生活に変わった3人のケース
など、早起きを習慣化するための様々な情報が記載されています。
興味が湧いた方はぜひ本書を手に取ってみてください。
朝を制する者は1日を制する
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